インターネットが普及した現代においても、選挙活動において選挙事務所が重要であるということは言うまでもありません。運動員の活動拠点となるだけではなく、自陣営の情勢や他候補の動きといった情報を集約し、車両や資材の保管する場としても大きな役割を果たします。
また、支援者との窓口として、有権者と接点を持つ場所でもあります。目立つように看板を掲げ、人の出入りが頻繁な活気あふれる事務所とすることで、無党派層や政治への関心が薄い人々に対しても「ここに候補者がいる」という印象を与えることができるのです。
では、理想の選挙事務所とはどのようなものでしょうか? 新聞記者時代、取材で選挙事務所に足繁く通った立場から、つれづれなるままに挙げてみたいと思います。
・幹線道路沿いの立地
人目に付くため、やはり車通りの多い幹線道路沿いの立地が理想だと言えます。入り組んだ場所では不特定多数に自身の存在を知らせることができず、住宅地などでは騒音などで近隣から苦情が来るリスクがあります。
・来訪者スペースと執務スペースの分離
尋ねてきた支援者を応対するスペースと、電話作戦やはがきの宛名書きをするスペースは分けておくのが望ましいです。来訪者の目に付く場所に後援会名簿があるような状況では、個人情報の管理に疑問を呈されかねません。
・駐車場
車社会である地方の選挙の場合、駐車場が欠かせません。できれば敷地内、少なくとも事務所の近くにまとまった台数分を確保するのが理想です。
・中が見える
無党派層の獲得のために、意外に重要なのではないでしょうか。窓を模造紙で隠し、偽札の工場や秘密結社のアジトを思わせるような事務所がたまにあります。執務スペースを見せる必要はありませんが、来訪者スペースの運動員がちらちら見える事務所だと活気ある印象を与えることができます。
他にも、広すぎず・狭すぎずで適度な面積を確保すること、建築基準法や都市計画法といった関連法規を守ることなど、留意するべきことはいろいろあります。面積と法律については、また別の機会に書きたいと思います。



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