選挙で定員割れ。嘘みたいな話ですが、新聞を読んでいると目にしたことがあります。今回も生成AI「Gemini」を使って調べてみました。
2023年に定員割れした選挙をいくつかあげてもらいました。ただ、AIが出力したデータをもとに、選挙情報サイト「選挙ドットコム」で裏とりをしたところ、複数の間違いを発見しました。
下記の表は、AIの出力情報をもとに内容を「選挙ドットコム」で確認したものです。漏れている選挙がある可能性はご了承いただけると幸いです。
■2023年
| 自治体名 | 都道府県 | 定数 | 候補者数 | 欠員 | 告示日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 新篠津村 | 北海道 | 8 | 7 | 1 | 4月18日 |
| 下川町 | 北海道 | 8 | 7 | 1 | 4月18日 |
| 芳賀町 | 栃木県 | 14 | 12 | 2 | 4月18日 |
| 甘楽町 | 群馬県 | 12 | 10 | 2 | 4月18日 |
| 御蔵島村 | 東京都 | 6 | 5 | 1 | 4月18日 |
| 木島平村 | 長野県 | 10 | 9 | 1 | 4月18日 |
| 上北山村 | 奈良県 | 6 | 5 | 1 | 4月18日 |
| 黒潮町 | 高知県 | 14 | 13 | 1 | 4月18日 |
栃木県の芳賀(はが)町、群馬県の甘楽(かんら)町では欠員2も出ました。
芳賀町のホームページには、「議員のなり手不足に関するアンケート調査のお願い」(2026年1月現在)が掲載されていました。議員のなり手不足が深刻で、解消に向けた検討を行っていると書かれています。町民や候補者への意識とニーズを把握しようという町の必死な思いが伝わってきます。
もし定員に達しなかった場合はどうなるのでしょうか?
まず、定数割れでも公示日に届け出た候補者は投票無しで当選が確定します。
ただし、不足数が一定の割合を超えると、再選挙をすることになっています。ちなみに、市町村議会では、議員定数の6分の1を超えると再選挙となります。
2018年の群馬県昭和村の議員選挙では定数12に対して立候補を届け出たのは9人。欠員が3で定数の6分の1を超えたため、欠員補充の再選挙が行われました。翌19年に再選挙が行われ、定数3に3人が立候補したという選挙でした。
そのほかにも、2007年の奈良県上北山村の議員選挙では、定員7に対して5人が立候補。欠員が6分の1を超えてしまいました。
このコラムの筆者は、6分の1という割合に注目しました。定数が少ないほど、すぐこの割合に達してしまいます。
| 定数 | 6分の1の人数 | 再選挙が必要になる欠員数 |
|---|---|---|
| 6 | 1.0人 | 1人以上の欠員 |
| 8 | 1.33人 | 2人以上の欠員 |
| 10 | 1.66人 | 2人以上の欠員 |
| 12 | 2.0人 | 3人以上の欠員 |
| 14 | 2.33人 | 3人以上の欠員 |
東京ばかりにますます人口が集中する日本。大阪を副首都にする案がありますが、この点においては二極集中になるくらいの効果しかありません。最近はほとんど耳にしなくなった道州制も、州都以外はさらに廃れていくだけだと思います。
抜本的な手を打たなかった少子高齢化のつけですが、それならどうするのかをちゃんと考える時期に来たと思います。


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